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当事務所が無料相談を行っていない理由

士業者は、「国家資格者=役所・公務員のようなもの」との誤解...かどうかは分かりませんが、「相談は無料で当然」と思われていることが多いようです。それに加えて、当事務所の場合は、なぜか役所が休みの土日祝日に突然相談の電話が来ることが多いです。

当事務所では、原則として無料相談を行っておりません(電話相談も行っておりません。)。

まず、士業の「相談業務」ですが、この性質は、専門家としての貴重な時間を削って、知識や情報とともにそれを相談者に提供することであると言えます。タイムイズマネーと言いますよね。本来は情報もタダではありません。

そして、無料だからといって「はい、ここまでですよ。」と肝心な回答の前に相談を打ち切るわけにはいきません。もちろんいい加減な回答でよいわけもありません、

司法書士には、たとえ無料であっても、回答した内容について、国家資格者として業務上・職務上の責任が生じます。

無料であっても、万が一、相談過誤を起こし、相談者に損害を生じさせてしまった場合は、それを賠償する責任があるのです。

一方で、司法書士も一民間事業者であるとに変わりはありません。

相談料を頂戴した上でなら、そのような責任が生じるリスクをとることはやむを得ないとしても、無料・無報酬で対応した上で、さらに賠償金という債務を負担する可能性があるとすれば、皆様は、一般の常識としてどのように感じられますでしょうか?

また、話を単純にするために誤解を恐れずに、「損得」で言うと、無料相談は、相談対応の時間・手間+賠償責任の可能性という損の部分しかないのです。

ちなみに、事務所として個別に無料相談を行ったとしても、当然のことですが、司法書士会や行政機関から報酬が支払われるということはありません。

中には、広報・営業やボランティアとして無料相談を行っている士業者もいるようですが、それはそれでいいと思います。

当事務所では、専門家としての誇りと回答内容に対する十分な責任を持ちつつ、相談者の方が相談してよかったと思っていただけるように対応の質を最大限に高めるために、敢えて有料とさせていただいております。