相続発生後に弁済した債務に係る抵当権の登記の抹消についての質問

Q

父が死亡した後、相続人である私が債務を全額返済したのですが、遺産分割が未了であるため、その債務が担保されている不動産について、まだ相続登記をしていません。先にその不動産に設定されている抵当権の登記を抹消しておくことはできますか?

A

登記は、実体上の権利移動を反映したものでなければならず、中間の登記を省略することはできません。ですので、①抵当権設定者(不動産の登記名義人)の死亡、②債務の弁済・抵当権の消滅の順の場合は、登記も①相続登記、②抵当権の登記の抹消の順で申請する必要があります。

解説

抵当権設定者の死亡後に抵当権が消滅した場合における抵当権の抹消は、設定者についての相続登記を経由しなければ申請することはできません(登記研究564号)。

補足

事例のケースに対して、抵当権設定者の死亡前に抵当権が消滅していた場合は、相続登記の前後を問わず抵当権の登記を抹消抵当権の登記を抹消することができます。

参考

当事務所の抵当権の登記の抹消業務