相続人の中に行方不明者がいる場合

相続人の中に行方不明者がいる場合

質問:
父が亡くなり、母と妹、そして私の間で遺産分割協議を行って父が遺した不動産を母の名義にするということに決めました。ちなみに私たち姉妹には兄がいます。その兄は私たち姉妹と同様に父と母の子ですが、10年以上も前から連絡がとれていません。どこに住んでいるのかも分かりません。この遺産分割協議書を添付して所有権移転登記(相続登記)を申請することはできますか?

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回答:
遺産分割協議は相続人全員で行わなければ無効となります。行方不明のお兄様もお父様の相続人であり、他の3人のみで行った内容の遺産分割協議書を添付しても所有権移転登記(相続登記)は申請することはできません。

解決策:
共同相続人の一人が行方不明の場合は、家庭裁判所に不在者管理人の選任を申し立てて、その不在者財産管理人が裁判所から遺産分割協議の許可を得て、行方不明者の代わりに当該遺産分割協議に参加することで、協議を成立させることができます。

補足:
行方不明者の生死が3年以上不明の場合は、家庭裁判所に失踪宣告を申し立てることができます。この失踪宣告(普通失踪の場合)は失踪してから7年の期間満了時に死亡したものとみなされます。死亡したものとみなされた行方不明者に相続人がいる場合は、上記の事例においては、遺産分割協議の参加者が変わりますので注意が必要です。

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