酷い!「 登記を司法書士に依頼すると50万円とか100万円取られる 💢」と知り合いが言っていた。
誤解です!
当人が「取られた」「かかった」わけではなく、「そう聞いたことがある」というところがミソです。
なぜか本当によく聞く話です。繰り返しますが、本当によく聞きます。でも、私は都市伝説のレベルだと感じています。
中には「たった紙1枚の申請書の作成で司法書士はボッタクリ商売」といったSNSの投稿もよく見受けられます。国家資格による独占業務であるために純粋に「商売」とは言えません。また、何よりも登記費用は単なる書類作成代ではありませんので「紙1枚の作成」は事実ではないですし、司法書士に依頼しなくてもかかる登録免許税が高額だったというケースも含めて根拠を伴った反論がいくらでもできますが今回は割愛します。
例えば東京都内などの相当の資産価値のある不動産を相続したケースで、その金額に登録免許税(自分で手続する場合も同じ金額がかかります。)を含んでいる場合は、50万円の登記費用もまったくあり得ないことではありませんが、めったにあることではないと思います。
また、「司法書士から相続登記が100万円くらいと言われたので、仕方なく自分でやったという話を聞いた」という話を聞きいたこともあります。本人申請ができるような比較的簡単な相続登記で100万円も取る司法書士は、まずはいないと私は思います。絶対にいないと言ってもいいかもしれません。
誤解の原因としては、以下のことが考えられます。
- 何代も前の旧民法の遺産相続(家督相続ではない相続)における法定相続人が数十人にも及ぶ相続登記の登記費用のことを誰かから聞いたことがあり、その金額だけを覚えていた。それでも当事務所の場合は、登録免許税次第ではありますが、経験上は50万円にはなりません。
- 登記以外の相続手続を含む遺産承継(遺産整理)業務の金額であるにも関わらず、相続登記だけの金額であると聞き違いしていた。
- 税理士に依頼した相続税申告と混同した。又は、相続税申告と相続登記の合計額のことだったたにもかかわらず、相続登記だけの金額であると聞き違いしていた。(税理士さんの報酬が高いという意味ではありません。)
- 司法書士・弁護士以外の業者(登記に関する無資格者、自称「相続の専門家」、相続に関する民間資格保有者 ←これらの者が、無料相談も含めて資格がないのにもかかわらず登記業務を受任すると違法行為に該当します。)に依頼してしまった。(紹介料等の中間搾取の場合も含め、違法に業務を行って暴利を得ている者がいると聞いたことがあります。)
- 贈与の登記の費用を知りたかっただけなのに、不動産会社に問い合わせてしまった結果、実は売買契約についての仲介手数料や測量等の費用を含んだ金額だった。
- 10筆(1申請)の抵当権抹消登記について、2万円×10筆=20万円だと事務所に確認せずに自分でそう思い込んでいた。
- 本当は「20万円ちょうどくらい」だったのが、何十万(たしかに20万円も何十万円であることに間違いはありません。)と伝言ゲーム式に聞いて(又は自分の中で脳内変換して)記憶していた。← New !!!
- 司法書士以外の士業者から聞いた登記費用の金額だった。 ※士業者は自分の専門外の業務の場合、後から「司法書士に頼んだら、あんたが言ってた金額よりも高かったじゃないか!」とのクレームを入れられないように無意識的に敢えて高めの金額を伝えてしまうことがあります。← New !!!
司法書士報酬は、SNSなどの情報や他の事業者の方と話した感覚からすると、他士業(それぞれ法定された独占業務)と比べても格段に安いような気がします(個人的な感想です。)。
ちなみに当事務所の料金は、こちらの 相続登記の料金 のとおりとなっています。
以下は、見積書や請求書には、司法書士報酬(事務所の料金)以外にも税金やその他の実費も含まれているんですよ、という説明です。
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